けいしゅうさん
昨日は染色家
けいしゅうさんの個展を見にリウボウまで行ってきました。
鬼をモチーフにしたユーモアあふれるいつもの作品の他に沖銀おもろまち支店で開催したミニ個展で目にした「カンプー(沖銀の時はカンプー男というタイトルだったような?)」など変わった雰囲気の作品も何点かあって目をひきました。
「異国の男」「カンプー(男)」のような顔を正面からとらえたシリーズもほんとこれからおもしろくなるのではないでしょうか。
鬼シリーズはアングル的に熟成されていると思います。
例えば
◎遊び飽きうつぶせになって本をらぱらめくっているのを後ろからとらえ、
脚のばらばらな動きがリラックス感を表現していて、その女鬼の鼻歌や聞いている音楽までわかるような構図のもの。
◎横笛をふいている鬼の二本の腕が画面下に流れていて顔と腕の大きさの対比そのものが曲の流れのように感じる構図のもの。
◎小さな蟹と大男の鬼が浜辺でにらみあっているが、ものすごくローアングルで(蟹目線)、四つんばいになった鬼の張り出した両肘の四角の中に配置された蟹がいる構図で、両手をあげて威嚇する蟹と、とまどった大男の表情からにじむ優しさが表現されているもの。
などなど。
それぞれの構図センスにうなづかされます。
それと比較すると男シリーズは真っ正面から顔をとらえているので構図的にはアレなんだけど
うねったヒゲや見据えた瞳が絵的におもしろいです。
いろいろなんだかんだ感想を書いていますが、
型染め技法は全然しらないうずまきです、すみません。
7月2日までリウボウでやっています。
あなたも出掛けてみてください。