☆メタファ

うずまき土木施工管理に従事していたときの話、
もうかれこれ10年程前の工事で、
豊崎の埋め立て地工事現場入り口にガードマンがいた。
初めて現場を訪れたとき
現場入り口のガードマンが、停止させた車に対して
小さい身体で深々と丁寧にお辞儀していた。
それで注視したらやはり女性だった。
工事現場の女性といえばほとんど事務員で
その他の職種はめずらしく
目を引いた。

その後、女性トイレで会ったりして
作業服のうずまきと黒い警備服の彼女とは
その他大勢のあざやかな私服の女性とは異質で
その所為か話しをするようになった。


ある日、
その豊崎の工事現場がもうすぐ終了をむかえ、
現場入り口にも信号が付くのでガードマンの仕事が終了する、
7年もここにいたので寂しいと彼女が話していた。
そして彼女よりさきにうずまきの会社は工事を終了しその現場を離れ
しばらくしてその工事現場入口を通行したときには彼女の言っていたとおり
信号がつきガードマンの姿はなかった。

それからうずまきは土木をやめ怒濤のメタル制作ボンビー(貧乏)生活にはいったのだが
先週中城のとある工事現場の前を通過したとき深々とお辞儀したガードマンがいて
もしやと思い車を止めてみたらやはり彼女であった。

嬉しくて駆け寄っていったら彼女もうずまきを憶えていていてくれた。
工事現場の車を誘導しながら応対していてくれている彼女に
今こんな仕事をしているよと作品展のハガキを渡したのが作品展終了の二日前。

そして作品展終了の日の７日、
彼女から電話をもらった。
作品展会場の毬に行ってマスターから電話番号を聞いてくれたらしい。

それで昨日の13日ランチに会う約束をして
彼女の工事現場近くのレストランで10年ぶりの食事となった。

とにかく嬉しかった。
ネパールに井戸ほりに行きたくてはじめた土木の仕事を中座したうずまきに対して
まだ同じ仕事で頑張っている彼女になんとかエールを送りたかった。

前歯もなくて一緒に食事するのはみっともないうずまきを見せてしまったけど
ほんと嬉しかった。



西原のうずまき居住のスナフキンハウスで呑もうねと約束して
また一時からの工事現場に彼女はもどって行った。

出逢いって嬉しいなぁと
ひとりシミジミした昨日でした。


さて今日は年間カレンダー制作にはげみます。
大量注文ありがとう、はるみさん。